ブドウ・キュウリの誘引に! ハリなし結束機「とめたつ」 ニチバン2016年3月18日
ニチバン(株)は3月1日からブドウの新梢などの誘引結束機「とめたつ」を全国のJAなどで発売している。
誘引作業は作物の成長促進のため、均等に太陽光があたるよう、枝やつるを紐などで棚やネットに結びつける。1日に平均して3000回ほど作業回数があり、特にブドウ栽培に使う場合は両腕をあげて作業を行うため負担が大きい。
長時間の作業が楽に行えるよう、軽量化に配慮して開発した「とめたつ」は、グリップの握りが軽く、女性や高齢者でも扱いやすい。
「とめたつ」に使用する専用粘着テープ「とめたつテープ」はテープ類に特化した同社の技術により、結束物には付着せず、接着面同士だけを強く粘着できる。しかし結束から半年ほど経過した収穫期には粘着力が弱まり外しやすくなるため、収穫後の作業も快適。粘着テープだけで結束を行うため、金属類の異物混入やケガの心配がない。
機器本体の重さは約350g。テープ1巻は11mm×30mで、約300回の連続作業が可能(1度の作業に、テープ約10cmを使用した場合)。
同社担当者は「現在、誘引が必要な作物別のテープ開発などを行っている」とし、今後も商品展開が進む予定だ。
(写真)「とめたつ」本体と、「とめたつ」を使った誘引作業
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