水田からも温室効果ガス 測定方法のガイドライン公表 農環研2016年3月29日
水田からも温室効果ガス(メタンおよび一酸化二窒素)が排出されているが、国立研究開発法人・農業環境技術研究所(農環研)は、この測定方法を解説したガイドライン(英文)を作成し、このほどWEBサイトで公表した。
メタンと一酸化二窒素は農業分野からの排出量が多い温室効果ガスで、二酸化炭素と同じように排出量の削減が求められている。特にメタンは地球温暖化への影響は、二酸化炭素の6割に相当し、その削減は農業分野における温暖化緩和策への貢献の一つとして期待されている。
このため、2007年の国連気候変動枠組条約の締約国会議(COP13)で採択されたパリ行動計画で、異なる排出源からの温室効果ガス排出削減について測定・報告・検証(MRV)を進めることになっている。
世界的には「手動チャンバー法」という測定法が普及しているが、現場での適用方法にはさまざまな相違がみられ、標準的な手法の策定が求められていた。
農環研は、アジア地域の農地における温室効果ガス排出削減技術の開発に関するプロジェクトを設け、水管理の改善による東南アジア4か国の水田からの温室効果ガス排出量削減技術の効果の検証と、MRV手法の確立を目指している。
それには温室効果ガス測定技術の標準化が必須で、「水田から排出されるメタンおよび一酸化二窒素に対する手動チャンバー観測ガイドライン」として新たに作成した。
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日