遺伝子組換えで 花の形や配色変える 農研機構・京都府立大2016年9月16日
農研機構と京都府立大学は、遺伝子組換え技術を使って多くの配色や形の花を作り出す技術を共同で開発したと9月15日に公表した。花きの生育や草姿に影響をあたえないため、新品種は元の品種と同じ条件で栽培ができる。
遺伝子の発現を調整する「転写因子」の働きを、花を形成する器官で特定の生育時期や部位で抑制することで、さまざまな配色や形のトレニアを作り出すことができた(写真)。
これまで、転写因子のひとつで葉や花の生育や形の制御に関わることが分かっている「TCP3」に似た転写因子の機能を抑制すると、葉の形が変化し植物が小型化するなど商品価値の低下につながる変化が起きることがわかっていた。
今回は花を形成する期間だけで「転写因子」の機能をおさえることで、望ましくない変化の回避を目指した。
トレニア以外の園芸植物に応用できると考えられている。また新しい花の形や配色を持つ花きの開発の迅速化や効率化、他の転写因子などを使った組み合わせの検討も進めている。
(写真)論文掲載誌「Plant and Cell Physiology」より改変および転用
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日