カメムシ類の発生が多い「病害虫発生予報第5号(水稲特集)」2017年7月31日
農水省は7月26日に、向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報「病害虫発生予報第5号(水稲特集)」を発表した。
斑点カメムシ類の発生が東北から九州の広範囲で多くなっており、これまでに13県から注意報が発表されている。特に移動性の高い飛翔性のアカスジカメムシとアカヒゲホソミドリカスミカメの発生が多くなっている。
その他の病害については以下の通り。
【イネいもち病(葉いもち)】
多くの地域で平年並みまたはやや少ない状況となっているが、北東北、北陸と近畿の一部地域ではやや多くなっている。東日本日本海側を中心に向こう1か月の降水量が多くなるおそれがあるので曇雨天が継続する場合には、本病に感染しやすい条件となり急激に発生する可能性がある。水田観察を行い、発生状況に応じて、適期に防除をと注意を喚起している。
【イネ紋枯病】
北陸、近畿、北九州の一部地域でやや多くなると予想されている。昨年に本病が多発した地域では、今年も多発するおそれがあるので注意が必要。高温多湿条件で発生が助長され、少しずつ病勢が進展するので、向こう1か月の気温が高いと予想されているので、今後の発生状況に注意して適期防除の実施を呼びかけている。
【セジロウンカ】
飛来および水田での発生が、中国、九州を中心に確認されているが、飛来量は平年に比べて少ない状況だという。
【トビイロウンカ】
北九州の一部地域でやや多くなると予想されている。すでに中国、九州を中心に飛来が確認されているので、水田見回り時に株元を注意深く観察し、成虫や幼虫を確認した場合は、適期に防除を実施するよう呼びかけている。
このほか都道府県が発表した警報、注意報および特殊報は次の通り。
【警報】発表なし。
【注意報】
○7月13日
新潟県、石川県、岐阜県:水稲、斑点米カメムシ類
鳥取県:果樹全般、果樹カメムシ類
○7月14日
愛知県、山口県:水稲、斑点米カメムシ類
○7月19日
長野県:水稲、斑点米カメムシ類
○7月20日
山形県:水稲、斑点米カメムシ類
○7月25日
岩手県:水稲、斑点米カメムシ類
【特殊報】
○7月19日
京都府:ねぎ、チバクロバネキノコバエ
和歌山県:ミニトマト、ミツユビナミハダニ
○7月25日
埼玉県:ナス、ナス黒点根腐病
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日