漏水が簡単に分かる手法開発 農業用パイプラインの診断に 農研機構2019年12月12日
農業用パイプラインの漏水位置と漏水量が簡単に分かる方法が開発された。農研機構と東京大学大学院農学生命科学研究科の研究グループが12月11日明らかにした。
模型実験では漏水位置を誤差1%程度、漏水量を最大誤差17%と、高精度で推定できた。特殊な機器や管内の水抜きなどの大がかりな作業が不要で、低コスト、省力で推定できる特長がある。
バブル操作によって特殊なの圧力波(圧力変動)を発生させ、これによる水圧の変化で漏水位置と漏水量を推定する。圧力測定にはパイプラインに設置されている圧力計(空気弁に簡単に設置できる)を利用する。
この方法はあらゆる管径(サイズ)、材質のパイプラインに適応できる。管径が小さく剛性(変形のしにくさ)の大きい管の方が、より検知しやすい。パイプラインの定期的な機能診断に役立つものと期待される。
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