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日本初 アミガサタケの人工栽培に成功  ハルカインターナショナル2020年3月24日

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 有機JAS認証を獲得した菌床キノコメーカー、ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市)は、日本で初めてアミガサタケの人工栽培に成功した。

日本で初めて人工栽培に成功したアミガサタケ日本で初めて人工栽培に成功したアミガサタケ


 高級キノコのアミガサタケはモリーユと呼ばれ、海外ではフランス料理やイタリア料理の食材として人気が高い。自然界では、桜の開花時期の4月ごろ、野山に自生する希少なキノコ。現在、流通しているのは南米などの自然発生採集品であることから、同社は今後、商用人工栽培技術の確立を図り、高級キノコ食材の流通拡大をめざす。
 

菌糸の拡大を確認 同社は、2019年秋から準備作業を始めた培地に、菌糸の拡大を確認。子実体の発生に備えて、管理作業を進めてきたところ、3月に入り、キノコの子実体が地表に出てきたのを確認し、22日時点で累計1000本ほど発生した。今後、子実体の発生のピークを迎え、4月末までに10万本規模の試験採集を見込んでいる。

 同社では、薬用キノコ、アガリクスの栽培を20年以上にわたって手がけており、2018年夏には、日本で初めてキノコの女王、キヌガサタケの商用人工栽培にも成功している。キノコの人工栽培技術や食用化技術は、日本や中国など東アジア地域が、世界的にも優れている。中でも、アミガサタケの人工栽培は難しく、現在、フランスや中国などで、人工栽培が取り組まれているが、安定供給できる商用人工栽培技術の確立には至っていない。
 

 同社は、世界でも例がない、農薬や殺虫剤など化学技術に依存しない、食用キノコの人工栽培技術を、アミガサタケなど希少キノコの人工栽培安定化にも活用していく。
 

岐阜県郡上市にある同社の本部農場岐阜県郡上市にある同社の本部農場

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