技術マニュアル「混合堆肥複合肥料の製造とその利用」を公開 農研機構2020年4月14日
農研機構を中心とする研究グループは4月13日、技術マニュアル「混合堆肥複合肥料の製造とその利用」を作成した。
化学肥料に偏った施肥による地力低下や土壌養分の不均衡は、連作障害などの一因となっていることから、近年改めて土づくりのニーズが高まっている。
同マニュアルは、農林水産省委託プロジェクトである"生産コストの削減に向けた有機質資材の活用技術の開発"で、混合堆肥複合肥料などの研究から作成。年々生産量が増加している「混合堆肥複合肥料」の設計と生産方法から、同肥料を使った栽培事例まで網羅している。
同マニュアルでは、混合堆肥複合肥料の特徴を分かりやすく示すとともに、肥料ユーザー、肥料メーカー、堆肥供給者(畜産農家)それぞれに向けて解説。さらに、畜産農家と肥料メーカーとのマッチング事例や肥料製造におけるポイントや、研究グループが開発した肥料を用いた小麦、水稲、野菜などの営農現場での栽培事例を紹介している。
混合堆肥複合肥料の普及は、家畜ふん堆肥利用拡大、持続的な農業生産の確立を通じて2015 年に国連で採択された持続可能な開発目標SDGs の達成に貢献する。
マニュアルは、農研機構ウェブページからダウンロードして利用できる。
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