2025年の世界スマート農業市場は220億米ドルにーグローバルインフォメーションがレポート発売2020年6月9日
市場調査レポートの販売・受託などを手がける(株)グローバルインフォメーションは、「スマート農業の世界市場 ー2025年までの予測:精密農業、家畜、水産養殖、グリーンハウス」と題したレポートの販売を開始した。
それによると、スマート農業の市場は2020年の138億米ドルから2025年には220億米ドルに達し、CAGR(年平均成長率)は9.8%で成長すると予測している。
市場の成長は、急速な人口増加による食糧供給システムへの圧力の高まり、農場における最新技術の採用、所得水準の上昇とタンパク質を豊富に含むアクアフードへの需要、農家の家畜モニタリングや病気の検出への注目度の高まり、家畜モニタリング製品の採用による管理コストの削減などによってけん引されると予測。また、農場収獲量の改善、家畜モニタリング、養殖場におけるIoTや人工知能などの先端技術採用が急増していることも、スマート農業市場の成長を後押ししていると分析している。
2020年のスマート農業市場は、ハードウェア分野が最大のシェアを占めると予想される。最新スマート農業機器の採用が拡大していることが、市場で使われるハードウェアの成長をけん引するとみられる。GPS・GNSS受信機、灌がいコントローラー、誘導・操向システムなどで進む自動化・制御システムの普及により、農業実践に新たなアプローチが生まれ、市場の成長を後押しすると予想する。
農業の効率性と生産性への注目が高まっており、2019年のスマート農業市場(農業タイプ別)は、精密農業が最大シェアとなる46%を占めた。精密農業ツールの導入は、従来の農業活動を効率的かつ予測可能なものにし、農業の概念を良い方向に変える可能性を秘めている。
誘導技術、リモートセンシング、スマートセンサー、ドローン、可変速度技術(VRT)などの精密農業技術により、土壌や作物の効果的な管理が可能になった。これらの技術は、現場での機器やデバイスと組み合わせて、ガイダンスやナビゲーションのアプリケーションに利用されている。
精密農業ツールは、収量監視アプリケーションで広く使用され、2019年に最大の市場シェアを占めた。農家の間では、限られた資源の中で最適な作物生産を行う必要性が高まっているため、収量監視アプリケーションとしての精密農業ツール利用は絶大な人気を集めている。飼料管理アプリケーションは、自動給餌システムや乾式給餌システムの需要が増加していることから、家畜モニタリング市場を支配すると予想されている。
また、北米は世界のスマート農業市場で最大のシェアを占めている。これは、同地域の大規模農家が既に先進技術を利用して作物の生産量を飛躍的に伸ばし、作物管理を改善していることに起因する。米国やカナダではスマート農業技術をいち早く導入しており、北米市場の成長に貢献している。
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