ホウレンソウ栽培のポイントを公開 タキイ種苗2020年9月8日
タキイ種苗(京都府京都市、瀧井傳一社長)は9月4日、ホウレンソウ栽培のポイントを教えるニュースレターを同社のホームページ上で配信した。株間を狭くし、発芽を揃えたりするなことがポイントとしている。
ホウレンソウを使ったレシピの一例
2018年3月から始まった「プロが教える家庭菜園のコツ」シリーズの第8弾として公開したもの。ホウレンソウは秋からの栽培に適しており、そろそろ手がける人も増えるとみて材料に選ばれた。
それによると、タネをまく間隔が狭いと生育は早く、逆に広いと遅くなる。残暑が厳しい8~9月まきは、多湿や水分が多過ぎると茎がひょろっと細く伸びがちになるため、株間を5~7cmと広めにし、風通しを良くすることがポイント。
株全体が開きやすくなる10月~冬にかけてタネをまく場合は、株間を狭くして密植にすると、土中の温度も上がるため生育が順調に進むという。
ホウレンソウをはじめとした軟弱野菜は、「発芽が揃えば栽培の8割は成功」とされるくらい発芽の揃いが重要。発芽がずれると株同士で勝ち負けが起き、その後の生育にもばらつき出て収穫のタイミングがずれてしまう。
それを避けるには、発芽がある程度ばらついてもいいように筋まきで多めにまき、発芽が遅れたり弱い株を間引いて3~4cm程度の株間に整えることとした。見た目がきれいなうえ、間引いた葉をサラダに使えたりもするという。
発芽を揃えるには、タネまき直後の十分な水やりと過湿を避けることも重要で、発芽後の水やりは土壌表面が乾いたら行う程度でよい。ホウレンソウは湿気に弱く、過湿条件では根が傷むとして注意を促している。
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