地域産業支援プログラム表彰で優秀賞を受賞 農研機構2020年10月22日
地域産業支援に係る優れた取り組み等を表彰する「第9回地域産業支援プログラム表彰」(イノベーションネットアワード2020)の、地域産業支援プログラム優秀賞を農研機構が受賞した。
![地域産業支援プログラム優秀賞](https://www.jacom.or.jp/saibai/images/nous20102203_2.jpg)
受賞事業は「周年マルチ点滴かん水同時施肥法(マルドリ方式)の開発および技術導入・運営支援による高収益カンキツ経営の実現」(申請代表者:西日本農業研究センター傾斜地園芸研究領域長の吉岡照高氏)。
農研機構は高品質なカンキツ果実の安定的生産や省力化、軽労化を目的に、カンキツの高品質果実生産技術である「シートマルチ栽培」の欠点である、かん水や施肥作業の繁雑さや過乾燥による樹体の衰弱問題を解決する「マルドリ方式」を開発。
さらに、各県農業試験場やJA等の生産者団体と連携した現地実証試験により、同技術による高品質果実生産技術を確立し、栽培管理マニュアルの作成や講習会等の普及活動を通じて技術移転を進めてきた。
![記念の盾](https://www.jacom.or.jp/saibai/images/nous20102203_1.jpg)
近年では、技術導入コストの削減やブランド化による収益向上を図るため、複数の生産者が共同で施設、設備を利用・管理する「団地型マルドリ方式」を開発し、地域ブランドの確立や生産者の意識改革につなげてきた。
今回の受賞は、「マルドリ方式」の実用化に向けた一連の活動が、地域産業の振興・活性化を促進する取り組みとして高く評価されたことによる。
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