大阪府能勢町天王地区で稲作農家向けドローン講習会を開催2020年11月17日
農林水産省の令和2年度「スマート農業実証プロジェクト」に採択されている天王地区スマート農業推進コンソーシアムは11月22日、大阪府能勢町天王地区で、水稲の種まきと薬剤散布をドローンで行う技術講習会を行う。ドローンで水稲の種もみや薬剤などの散布と生育管理を行うことで生産性向上をめざす中、今回は、同地区の農家向けにドローンの技術講習会を開催する。
水田を飛翔するドローン
標高約500メートルにある大阪府能勢町の天王地区は、大阪府最北端にあることから"大阪のてっぺん"といわれる。耕地面積38.9ヘクタール、人口約130人の山に囲まれた集落で、主な農産物は米。地区の農家が協力して稲作に取り組み、農村の良好な景観が保たれている。
同プロジェクトは、高齢化が進んだ小さな集落で、数少なくなった担い手を守り、農業を盛り上げて、先祖代々の田畑・山・家を次世代に繋げたいという想いから、スマート農業に取り組んでいる。
地区を中心エリアで、省力化・品質・収量アップや獣害対策、防災・減災対策が必要な「居住ゾーン」と、不整形で水はけの悪いほ場、獣害被害、携帯電話のエリア外にある「西山ゾーン」、大半が遊休農地で、関係人口・交流人口を増やすための農業観光の拠点である「東山ゾーン」の3つに分け、中山間地域特有の課題に取り組んでいる。
ドローン講習会は、少ない労働力でも天王地区の水田を維持できるよう労働生産性を高める必要があることから、水田に水を張った状態で種もみを播種する「水稲湛水直播栽培」と生育管理に取り組む。田植え作業の削減、薬剤や肥料散布の時間の削減、水田の均平測量や生育の違いを可視化することによる生育向上をめざし、コメの収量を5~10%の向上、作業時間を最大75%削減することを目標としている。
こうした取り組みにはドローンの操縦技術が不可欠となるため、天王地区の農家を対象にドローンの技術講習会を開く。
講習会は、11月22日午前10時から午後4時まで。天王公民館(大阪府豊能郡能勢町天王359)、天王東山フィールドで開催。
天王地区の中心エリア
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