脱炭素社会を構築する新エネルギー生産技術の開発 新潟食料農業大学2020年11月25日
新潟食料農業大学の中井裕副学長、浅野亮樹講師、阿部憲一講師のプロジェクトは、科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)の産学共同「育成型」に採択された。
採択された課題名は「牛ルーメン液を用いたリグノセルロース分解促進材の開発とメタン発酵高効率化」。ウシの第一胃(ルーメン)には2000兆個の細菌や2000億個の原虫(原生動物)が生息しており、植物繊維であるリグノセルロースを分解して、ウシはこれを栄養として利用する。
中井副学長らは、ウシの体外でも、この微生物を含むルーメン液が古紙や植物茎葉などのリグノセルロースの分解を促進し、メタン発酵の効率を高めることを発見。日・米・欧で特許化し、「ルーメンハイブリッド型バイオガスシステム」を開発した。この方法は、食肉処理場の廃棄物であるルーメン液を用いて、古紙や植物茎葉などの廃棄物を分解。エネルギー利用できるメタンガスを得るもので、廃棄物と廃棄物の組み合わせによる、新エネルギーの高効率生産方法であり、脱炭素社会を構築する新システムとなる。
同プロジェクトでは、バイオマス(動植物が作る有機性資源)分解を促進するルーメン微生物資材を開発し、食肉処理場の遠隔地および世界各地で使用できる方法の確立をめざす。
研究開発期間は11月1日から2023年3月31日まで。研究開発費は3713万円。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】野菜類・花き類にタバコガ類 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年10月20日
-
【注意報】野菜類、花き類にチョウ目害虫 県下全域で多発のおそれ 愛媛県2025年10月20日
-
【注意報】野菜類、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 愛知県2025年10月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】今の日本経済にアホエノミクスは要らない 弱者切り捨て政策再び2025年10月20日
-
JAの良さ生かす内部統制 役員の役割、具体例から学ぶ コンプライアンス実践トップセミナー2025年10月20日
-
組織に求められるガバナンス・内部統制と理事の役割 アクセンチュア・プリンシパルディレクター信森穀博氏2025年10月20日
-
スマホやPCから入院・手術共済金請求を可能に JA共済アプリ新機能「Web請求」 JA共済連2025年10月20日
-
「ハロウィンスイカ」10月限定で出荷 約4000玉を見込む JA菊池2025年10月20日
-
すかいらーくHD発行のサステナビリティボンドに投資 JA共済連2025年10月20日
-
飛騨牛が30%OFF「JAひだ」合併30周年特別記念セール開催中 JAタウン2025年10月20日
-
石川の米や能登牛など約40商品「お客様送料負担なし」で販売中 JAタウン2025年10月20日
-
適用拡大情報 殺菌剤「パレード15フロアブル」 日本農薬2025年10月20日
-
首相選挙で見せた一部の野党の醜さ【森島 賢・正義派の農政論】2025年10月20日
-
食痕から「カモ被害」を識別する標準作業手順書を公開 農研機構2025年10月20日
-
公式キャラクター「トゥンクトゥンク」と「きぼうの種」が宇宙へ 帰還後にGREEN×EXPO 2027で展示 国際園芸博覧会協会2025年10月20日
-
鈴木宣弘氏の緊急提言 文春新書『令和の米騒動 食糧敗戦はなぜ起きたか?』発売2025年10月20日
-
福島県有数の米どころ 大玉村産初のブランド米「あだたらの恵」発売2025年10月20日
-
丸かじりできる涙の出ないタマネギ「スマイルボール」2025年収穫分を販売開始 ハウス食品2025年10月20日
-
ストレス発散に ザクッと砕ける「雷砕あげ 旨塩だれ味」新発売 亀田製菓2025年10月20日
-
物価高騰でふんばる「こども食堂」渋谷区ふるさと納税型クラファンで募集中 むすびえ2025年10月20日