農地の微生物活用テーマに国際シンポ 農研機構など2021年1月28日
農研機構は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、東北大学と共催で、オンライン国際シンポジウム「農業における土壌微生物を活用したクールアース」を3月1日に実施する。
日本発の破壊的イノベーションの創出を目指し、挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進するNEDOのムーンショット型研究開発事業で、農研機構と東北大学は2020年度から「資源循環の最適化による農地由来の温室効果ガスの排出削減」プロジェクトを開始。一方、EUの研究・イノベーション事業Horizon2020では、欧州共同プログラムSOILプロジェクトとして、複数の土壌関連の研究プロジェクトが進行している。
今回のシンポジウムでは、これらプロジェクトの目標を共有するとともに、農地由来の温室効果ガス排出削減に関する研究機関の最新の研究動向を紹介。持続可能な資源循環の実現による地球温暖化問題の解決(クールアース)に向けた議論を行う。
◎開催概要
日時:3月1日(月)
16:00~19:10(日本時間)
8:00~11:10(フランス時間)
※当日はオンライン会議システム(ZOOM)で実施
使用言語:英語
参加費:無料
定員:500人
申込締切:2月22日(月)
参加申込:本ページ下部の専用申込サーバーから事前に参加登録が必要。定員に達すると、締切日以前でもサーバーは閉じられる。
プログラムは以下の通り。
開会挨拶
・東北大学 特任教授 南澤究氏
・フランス国立農業研究所 Laurent Philippotsi
挨拶
・新エネルギー・産業技術総合開発機構 ムーンショット型研究開発事業プログラムディレクター(PD) 地球環境産業技術研究機構副理事長 研究所長 山地憲治氏
・INRAE Vice President, Jean-François Soussana
・農研機構 理事長 久間 和生氏
開会挨拶
・東北大学 理事 小谷 元子氏
講演
・「ムーンショット型研究開発事業『資源循環の最適化による農地由来の温室効果ガスの排出削減』」 東北大学 特任教授 南澤 究氏
・「欧州共同プログラムSOIL プロジェクト『気候に配慮した持続的農地土壌管理に向けて』」 INRAE Claire Chenu
・「欧州共同プログラムSOIL プロジェクト『TRACE-Soils:欧州の保全型農業下における土壌炭素隔離、温室効果ガス排出、土壌からの養分損失間のトレードオフの根底にあるメカニズム』」 Spanish Institute for Agricultural Research Marta Goberna
・「持続可能な社会に向けた窒素の物質循環の促進によるN2O 削減へのチャレンジ」 NEDO 技術戦略研究センター 岡田明彦氏
・「農耕地におけるN2O 排出の削減とムーンショットプロジェクトの挑戦」 農研機構 秋山 博子氏
・「微生物によるN2O 吸収」 INRAE Laurent Philippot
・「農業における微生物接種のための生態学的ニッチ理論の構築」 INRAE Xavier Le Roux
・「INRAEとNAROの連携について」 INRAE Florent Chazarenc
総括
・東北大学 特任教授 南澤 究氏
・INRAE Laurent Philippot
なお、上記の内容は変更の可能性あり。
・Webレセプションについて(19:10-20:30)
シンポジウム終了後、テーブルを自由に移動しながら会話できるウェブ会議システム(Remo)を使った自由参加のレセプションを実施。参加アドレスは当日シンポジウム中に案内する。
問合せ先:シンポジウム事務局(東北大学・農研機構)
E-mail: CoolEarth@ml.affrc.go.jp
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