植物標本画像を公開 薬用植物など約4万8000点 千葉大学2021年4月20日
千葉大学アカデミック・リンク・センターは、真菌の顕微鏡写真や江戸期の園芸書、戦後日本のデザイン事例など教育の場に活用できるデジタルリソースを千葉大学学術リソースコレクション(c-arc)で公開。同大薬学部の故・萩庭丈壽名誉教授が収集した植物標本の画像約4万8000点が新たに加わった。
ベニバナなど、旧薬学部附属薬用植物園で栽培し教育・研究に活用していた植物も見られる
萩庭名誉教授が、生涯にわたり採集・収集したさく葉(押し葉)標本のデータベースは、日本全土の顕花植物の約95%を含むと言われ、2018年時点の調査ではすでに絶滅した植物・絶滅危惧種の植物が1000種以上も含まれていた。質・量ともに日本の自生顕花植物のさく葉標本として比類がないものといえる。
膨大な量の植物標本は萩庭名誉教授の逝去後11年かけて、ゐのはな山岳会や千葉大学薬友会(薬学部同窓会)の有志を中心に結成された「萩庭標本データベース作成協力会」が、標本の整理、デジタル写真撮影、標本ラベルのデータ入力、植物名・採取地名の補完などの作業を行った。そして2002年の千葉大学薬学部ウェブサイトでの試験公開を経て、2008年にデータベースが完成。2012年には「千葉大学学術成果リポジトリCURATOR」に収録された。標本の現物は、薬学部校舎の移転を機に、2005年に全てが国立科学博物館に移管されている。
今回、「千葉大学学術リソースコレクション c-arc」から公開したのは、萩庭植物標本データベースの約4万8000点の標本画像。画像公開にあたり、これらの膨大な数の標本を採集地の都道府県名や植物名(和名)から探せるようにした。地図上の地名や植物名の頭文字をクリックすると、該当する標本画像の一覧が開く。今後は、サムネイル画像から視覚的に標本を探せる機能を実装予定。
採集地または植物名での検索が可能
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