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棚田の日光八木澤ファームで「ソーシャル水管理」の実証実験開始 farmo2021年5月14日

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栃木県宇都宮市のITベンチャー(株)farmoは、米農家の大きな課題である田んぼの水回りをサポートする「ソーシャル水管理」の実証実験を日光市で開始する。

日光八木澤ファーム日光八木澤ファーム

実証実験が行われる日光八木澤ファームは、200枚以上の田んぼを持ち、先人が切り開いた棚田で米作りをしている。棚田は、生産効率が低く、管理が難しいため全国で耕作放棄地が増えているが、同ファームは、美しい景観や、水源に近く米がゆっくり熟成するためおいしい米が収穫できることから、棚田にこだわっている。代々家族で農業に従事する同ファームは日本の農業の縮図でもあることから、実証実験は、農業の課題解決に取り組むfarmoにとって大きな挑戦となる。

水田farmoと給水ゲート水田farmoと給水ゲート

実証実験では、farmoのスタッフが農家とともに、水管理を行い、水田farmo、給水ゲートの設置、スマートフォンでの水管理、水位情報などFAX送信サービスも提供する。中山間地域をカバーできるよう、ほ場内にアンテナを設置し、地域もfarmoのサービスを享受できるようにする。

期間は5月中旬から秋の稲刈りシーズンまで。米作りは農家だけが管理するのではなく、地域でカバーできるようなソーシャル水管理をめざす。ITに不慣れな高齢者が離れた地域に住んでいる家族、地域やfarmoのスタッフとともに管理できるよう、農業の省力化に向けて取り組む。

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