農業被害をもたらす根寄生植物防除へ 発芽を制御する分子を発見 明治大学2021年6月7日
明治大学農学部の瀬戸義哉准教授、同大学院農学研究科の来馬道生氏(博士前期課程2年)、鈴木泰輝氏(博士前期課程1年)の研究グループは、アフリカで甚大な農業被害をもたらす根寄生植物の発芽を誘導する新たな分子を発見した。根寄生植物の防除に向けた新しいツールになることが期待される。
根寄生植物はトウモロコシやソルガム、陸稲などの主要作物にも寄生し、宿主となる植物から水や栄養を奪って生活する。根寄生植物に寄生された作物は、収量が劇的に低下するなどの農業被害が見られ、その被害額は世界で年間1兆円と言われている。2012年には、世界の食糧安全保障を脅かす七大病害の一つとして、米科学誌のサイエンス誌で紹介された。
同研究では、単純なアミノ酸の一種であるトリプトファンの誘導体分子が、根寄生植物の発芽を誘導することを発見。また、根寄生植物の発芽を誘導しつつ、発芽後の幼根伸長を阻害する作用を併せ持った分子を開発した。これらの新たに発見した分子は、これまで見つかってきた発芽誘導分子と化学構造や作用が異なるため、根寄生植物防除に向けた新たなケミカルツールになることが期待される。
同研究成果は5月6日、米国科学誌「Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters」でオンライン公開された。
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