昭和学院中・高校に最優秀賞「高校生科学教育大賞」 バイテク情報普及会2021年8月16日
バイテク情報普及会は7月15日、「第5回高校生科学教育大賞」で最優秀賞に選ばれた昭和学院中学校・高等学校(千葉県市川市)の授賞式を同校で実施。同校の大井俊博校長、担当教員の榎本裕介先生が参加し、バイテク情報普及会の熊谷善敏事務局長が表彰状と楯を授与した。
昭和学院中学校・高等学校(千葉県市川市)で行われた授賞式
バイテク情報普及会は、高校生と高等専門学校で「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」について深く学び考えるきっかけとなるよう教育支援活動を実施。その一環として、「高校生科学教育大賞」を2017年に設立し、支援対象の科学活動を公募している。第5回となる今回は、全国から19校が応募し、その中から同校が応募した活動計画「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」が最優秀賞に選ばれ、活動の支援金として100万円がバイテク情報普及会から支給される。
同校の活動計画「学内植物工場設立を目指した分子生物実験環境の構築とPCR 実験講座の開講」は、「生徒が運営に携わる植物工場」を校内に設立することをめざすもので、植物バイオテクノロジーに関する豊富な要素が入り、基礎と応用がバランス良く盛り込まれていた。また、すでにある設備を効率よく活用し実現性が高い点などが選考会で高い評価を受けた。
担当の 榎本先生は「ワクワクするような分子生物学の世界を多くの生徒たちに体験してもらいたい。PCRという言葉が世間に浸透し、それを自分の手で実施できるとなれば生徒たちは喜んで参加するでしょう。PCRの作業としては単純な溶液の混合だが、その原理は実に巧妙で奥深いもの。生物の持つ酵素を理解し、それを思い通りに応用するというロマンある遺伝子工学技術をきっかけに、生物学に興味を持ってもらいたい」と話している。
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