サツマイモ基腐病 道内で新発生 北海道2021年8月31日
北海道病害虫防除所は、サツマイモ基腐病の発生を道内で確認。これを受け、8月31日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。
株元の黒変(左)、表皮に形成された柄子殻(写真提供:北海道病害虫防除所)
8月中旬、道内のさつまいも栽培ほ場で、葉が黄化して生育不良になり、根元が黒変して腐敗する症状が発見。また、黒変、腐敗した茎の表面には柄子殻が多数確認された。上川農業試験場で、発生株の茎から病原菌の分離を行った結果、糸状菌が分離。また、分離菌の形態的特徴と農研機構植物防疫研究部門において罹病組織から核酸を抽出しリアルタイムPCRを行った結果、サツマイモ基腐病菌と同定された。
サツマイモ基腐病は、糸状菌の一種ディアポルテ・デストゥエンスによって引き起こされる病害。感染したさつまいもは茎の地際部が黒褐色から黒色に変色し、茎葉は黄色や紫色に変色してしおれ、症状が進むと壊死する。いもは主に茎の付け根側から腐敗。また、主に汚染された苗で伝搬し、発病した株の残渣上で越冬し、翌年の感染源となる。同病は発病株に形成された胞子が、降雨による飛散や滞水によって周辺株に広がって感染するため、排水不良な場所で発生しやすい。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)健全種苗を使用する
(2)植え付け前に苗消毒を行う
(3)連作を避ける
(4)排水性を改善する
(5)発生ほ場では薬剤の茎葉散布を行う
(6)発生株、残渣はほ場外に持ち出し、適正に処分する
(7)機械類や長靴等による土壌の移動に注意し、作業終了後にはこれらの洗浄を行う
重要な記事
最新の記事
-
5年ぶりの収穫祭 家族連れでにぎわう 日本農業実践学園2024年11月25日
-
西友、「5キロ2797円」で台湾産米 人気高く品切れ店も 国産米需要への影響に懸念も2024年11月25日
-
鳥インフル 米イリノイ州、ハワイ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月25日
-
卓球世界ユース選手権 日本代表を「ニッポンの食」でサポート JA全農2024年11月25日
-
佐賀県産「和牛とお米のフェア」みのる食堂三越銀座店で開催 JA全農2024年11月25日
-
JA全農×農林中金「酪農・和牛の魅力発信にっぽん応援マルシェ」新宿ルミネで開催2024年11月25日
-
EXILE NESMITH監修 くまもと黒毛和牛『和王』の特別メニュー提供 JA全農2024年11月25日
-
「第1回全国冷凍野菜アワード」最高金賞のJAめむろなど表彰2024年11月25日
-
「熊本県産和牛とお米のフェア」大阪の直営3店舗で12月1日から開催 JA全農2024年11月25日
-
楽粒の省力検証 水稲除草剤の散布時間の比較 最大83%の時間削減も 北興化学工業2024年11月25日
-
【人事異動】北興化学工業株式会社(12月1日付)2024年11月25日
-
幼稚園・保育園など996施設に「よみきかせ絵本」寄贈 コープみらい2024年11月25日
-
平田牧場×福光屋 幻の豚「金華豚」と大吟醸酒粕の味噌漬を新発売2024年11月25日
-
生活クラブの宅配サービス「シンプルスタイル大賞2024」SDGs部門で特別賞2024年11月25日
-
水辺と緑の公園で「子育てフェスタ」30日に開催 パルシステム千葉2024年11月25日
-
新サービス「オリジナルハッピーターン」提供開始 亀田製菓2024年11月25日
-
宮城県に「コメリハード&グリーン登米店」12月7日に新規開店2024年11月25日
-
【人事異動】デンカ(2025年1月1日付)2024年11月25日
-
『蛾類の飛来を防ぐ超音波防除技術標準作業手順書』公開 農研機構2024年11月25日
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日