ナシ、カキ、カンキツに果樹カメムシ類県内全域で発生 愛知県2021年9月7日
愛知県県農業総合試験場は、果樹カメムシ類(主にチャバネアオカメムシ)の発生を県内全域で確認。これを受け、9月3日に病害虫発生予察注意報第10号を発令した。
チャバネアオカメムシの成虫(写真提供:愛知県農業総合試験場)
豊橋市と新城市に設置した予察灯で、チャバネアオカメムシの誘殺数が8月第5半旬に急増した。豊橋市の予察灯では、チャバネアオカメムシの8月第1半旬から第5半旬までの誘殺数の合計が694頭(平年239頭、前年349頭)で、過去10年間と比較して2番目に多かった。
新城市の予察灯では、チャバネアオカメムシの8月における誘殺数の合計が397頭(平年162頭、前年64頭)で、過去7年間と比較して2番目に多くなっている。また、7月下旬に行ったヒノキ球果の口針鞘数調査の結果、県内各地点で8月中旬から9月上旬にヒノキ林からの離脱が始まると予測。すでに多くの地域で果樹園への飛来が始まっていると推定される。
同試験場では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類は気温が高く風の弱い夜に果樹園へ飛来することが多いので、ほ場での飛来状況をよく確認する。局地的に飛来し、集中的に加害する傾向があるため、被害の発生状況は園地間差が大きい。過去に果樹カメムシ類の被害が多かった園では特に注意する。
〇発生を確認したら、次表を参考に薬剤を散布する。収穫中のほ場における薬剤の使用にあたっては、収穫前日数に注意する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日