いちごに炭疽病 県下全域で発生 愛媛県2021年9月9日
愛媛県病害虫防除所は、いちごの育苗床と本圃に炭疽病の発生を県内で確認。これを受け、9月7日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
イチゴ炭疽病の汚斑状病斑・イチゴ炭疽病の葉柄の病斑 (写真提供:愛媛県病害虫防除所)
8月中旬~9月上旬にイチゴ育苗床を対象に調査した結果、愛媛県下全域での発生圃場率は36.36%と平年(20.66%)の約1.8倍、平均発病株率は5.46%と平年(0.95%)の約5.7倍だった。発病株率、発生圃場率ともに過去10年間で最も高くなった。
地域別では、南予地域では並の発生だが、中予地域では多発生で、東予地域も発生が多いほ場がみられる。発生ほ場では、小葉に黒色の汚斑症状(感染に好適な条件時によく見られる症状)を示す株が認められている。
9月2日、高松地方気象台発表の1か月予報では、気温は高い、降水量はほぼ平年並とされており、発生に助長的。 同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇黒色の陥没した病斑が葉柄に認められる株や萎ちょうした株は定植前に除去する。また、小葉に黒色の汚斑症状(写真1)を数個のみ示す株も本圃定植後に萎ちょう症状を生じる可能性が高いため、株ごと除去する。
〇除去した株は感染源となるため放置せず、ナイロン袋等に封入後、圃場外に持ち出す。
〇定植後もこまめに圃場観察を行い、萎ちょう株は見つけ次第除去して圃場外に持ち出し、健全株を補植する。
〇発病後では防除効果が劣るため、予防的な散布に努めるとともに、同一系統の薬剤の使用は避けローテーション散布する。
〇薬剤の使用に当たっては、使用時期等、安全使用基準を遵守する。
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