カキ、ナシ、リンゴ、ミカン等に果樹カメムシ類 美濃地域で発生確認 岐阜県2021年9月21日
岐阜県病害虫防除所は、果樹カメムシ類の発生を岐阜・西濃、中濃および東濃の美濃地域のカキ、ナシ、リンゴ、ミカン等の作物に確認。これを受け、9月16日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
8月第2半旬~9月第1半旬の予察灯におけるチャバネアオカメムシの累積誘殺数は岐阜・西濃地域で2166頭(平年1223.9頭)、中濃地域では608頭(平年461.9頭)と、それぞれ平年の1.8倍、1.3倍だった。
ヒノキ毬果の調査では8月中旬から口針鞘数が増加し、9月上旬に一部地点では25.5本/果と離脱の目安の25本/果を超えており、すでにヒノキ林からのカメムシの離脱が始まっていると考えられる。8月以降、ツヤアオカメムシとアオクサカメムシがそれぞれ岐阜地域、中濃地域の予察灯で平年より多く誘殺されている。一部の果樹園では、チャバネアオカメムシなど果実を吸汁するカメムシ類の飛来がすでに確認されている。
9月9日発表の名古屋地方気象台の1か月予報では、気温は平年並~高いと予想されており、この虫の活動に好適な条件が続くため、園内への飛来と果実の吸汁による被害果の発生が懸念される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇果樹カメムシ類の被害の発生には地域差や園地差があるため、園内へ飛来を確認したら直ちに防除を実施する。なお、薬剤散布は夕方か早朝に行うと効果的。
〇果樹カメムシ類の飛来は夜温及び湿度が高く、風の弱い日に多くなるので注意する。
〇防除に当たっては、周辺環境、気象条件等に注意し、薬剤の飛散防止に努める。
〇農薬は、最新の登録情報を参照し、適正に使用する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日