カキ炭疽病 県内全域で発生 岐阜県2021年9月21日
岐阜県病害虫防除所は、カキ炭疽病の発生を県内全域で確認。これを受け、9月16日に病害虫発生予察注意報第7号を発令した。
果実の病斑(写真提供:岐阜県病害虫防除所)
岐阜地域のカキ定点ほ場における調査では9月上旬の炭疽病の発病果率は2.5%と、平年の0.6%と比較して約4.2倍高かった。9月上旬に行った定点以外の巡回調査(4地点)において、発病果率は6.0~53.3%と高く、今まで同病の発生が見られなかった山際以外の平坦地においても発病が確認されている。
8月に雨天が続き、同病の発生及び拡大に好適な条件が長期間続いた。9月9日発表の名古屋地方気象台の1か月予報では、降水量は平年並と予想されているが、台風等の強風を伴う雨があった場合には、発生が増加する恐れがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ほ場内をよく観察して、発病枝や発病果は見つけ次第除去し、ほ場外に持ち出す。
〇発生ほ場では防除を行い、特に台風が接近する場合は事前に防除を行う。できなかった場合は、台風通過後に速やかに防除を行う。
〇耐性菌の増加を抑制するため、同一薬剤(特にQoI剤、及びベンゾイミダゾール系)の連用を避ける。農薬は、最新の農薬登録情報提供システムを参照し、収穫前日数に注意しながら適正に使用する。
新梢(枝)の病斑(写真提供:岐阜県病害虫防除所)
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