カキ炭疽病 県下全域で発生 秋雨と台風14号の影響で増加 香川県2021年9月24日
香川県農業試験場病害虫防除所は、カキ炭疽病の発生を県下全域で確認。これを受け、9月22日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。
果実の病斑・鮭肉色の分生子を有した果実(写真提供:香川県農業試験場病害虫防除所)
9月20日に実施した果実の発生調査では、発生圃場率が58.8%(平年:42.2%)、発病果率は7.1%(平年:3.0%)で、発生圃場率および発病果率が、ともに平年より高かった。
この病害については、8月の長雨の影響で、県下全域の圃場で発生が見られたため、9月3日付け病害虫発生予察調査速報報第5号を発表して防除を促した。その後、9月上中旬の秋雨と台風14号の影響で、より広範囲の圃場で発病が見られ、発病果率も増加した。
すでに病斑上に鮭肉色の分生子を形成した果実が多数見られ、今後、まとまった降雨があった場合は、病原菌が健全な果実に飛散・感染し、さらに被害が拡大することが懸念される。
カキ炭疽病の防除薬剤(香川県農薬情報システムより抜粋)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇圃場内をよく観察して、発病果実や発病枝は見つけしだい除去し、圃場外に持ち出すなど適切に処分する。前年に発生が確認された圃場では特に注意する。
〇薬剤防除は第2表を参考にして早急に行う。薬剤防除はかけむらのないよう丁寧に散布。降雨が続く場合は、降雨の合間に散布する。
〇すでに収穫が始まっている品種もあることから、薬剤防除の際には収穫前日数及び使用回数に注意する。
〇MBC 殺菌剤(トップジンM水和剤、ベンレート水和剤)では耐性菌が発生している圃場があるため、直近でこれらの薬剤を散布している場合は連用せずに作用機構の異なるグループの薬剤を散布する。
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