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イチゴのハダニ類 過去10年で最高の寄生株率 福岡県2021年10月29日

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福岡県病害虫防除所は、イチゴのハダニ類の発生を県内で確認。9月は平年並の発生量だったが、10月には急増しており、寄生株率は過去10年で、最も高くなっている。これを受け、10月26日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

ナミハダニの雌成虫および卵(写真提供:福岡県病害虫防除所)  葉裏に多数寄生したナミハダニ(写真提供:福岡県病害虫防除所)

10月5半旬調査の結果、寄生株率は9.8%、発生ほ場率は38.5%で、平年・前年より高く、寄生株率においては、過去10年でもっとも高くなっている。10月21日福岡管区気象台発表の1か月予報によれば、降水量と日照時間はほぼ平年並、気温は平年並か高いと予想されており、発生に好適な条件にある。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ハウス内外の除草を徹底し、本虫の増殖源を絶つ。除草した雑草や摘葉した葉はハウス内に放置せず、ビニル袋等に入れて密封し処分する。

〇多発後は防除が困難になるので、発生状況に注意し、発生初期の防除を徹底する。なお、防除は摘葉後に行うと効果的である。

〇ハダニ類に登録のある薬剤の多くは浸透移行性に乏しいため、必要に応じて展着剤を加用し、葉裏に薬剤が十分かかるよう、丁寧な散布を心がける。

〇薬剤抵抗性がつきやすいので、同一系統薬剤の連続散布の連用は避け、気門封鎖剤も含めて、異なる系統の薬剤をローテーション散布する。

〇気門封鎖剤は、卵に効果が低い剤もあり、残効も短いので、約7日間隔で複数回散布が望ましい。

〇ミツバチに影響が少ない薬剤を使用する。

〇天敵を導入しているほ場では、天敵への影響が大きい薬剤は使用しない。

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