イチゴにハダニ類 県下全域で発生 愛媛県2021年11月4日
愛媛県病害虫防除所は、イチゴにハダニ類の発生を県下全域で確認。これを受け、10月29日に病害虫発生予察注意報第5号を発令した。
ナミハダニの形態(成虫と卵)(写真提供:愛媛県病害虫防除所)
10月中旬の定点調査における寄生株率は、19.62%と平年(7.61%)に比べ約2.6 倍高くなっている。ハダニ類の発生はナミハダニが主体。気象予報では、気温は平年並か高いとされており、発生にやや助長的。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇ハダニ類は葉裏等の薬液のかかりにくい場所に寄生することが多いため、散布ムラに注意し、丁寧に散布する。
〇ナミハダニに対しては、圃場や薬剤の使用来歴によって感受性が異なるなど、有効薬剤が限定されているため、薬剤の選択に注意する。
〇低密度からの防除が重要となるため、圃場観察により早期発見、早期防除に努める。
〇薬剤の選択に当たっては、ミツバチや天敵となるカブリダニ類等への影響を考慮する。
〇薬剤抵抗性の発達を防ぐため、気門封鎖剤を含め、系統の異なる薬剤によるローテーション使用に努め、薬剤散布後は防除効果の確認を行う。
ハダニ類による被害葉。初期寄生の症状(左)と多発した葉裏の症状(写真提供:愛媛県病害虫防除所)
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