スマート害虫監視管理システムの市場規模 2028年に12億1935万米ドル到達予測2021年11月19日
グローバルインフォメーションは11月10日、市場調査レポート「スマート害虫監視管理システム市場:2028年までの予測 - COVID-19の影響と世界市場分析:コンポーネント別(ハードウェア、ソフトウェアとサービス)、エンドユーザー別(商業、住宅、農業、工業)」の販売を開始した。
スマート害虫監視管理システムの市場規模は、2021年の7億6709万米ドルから年平均成長率(CAGR)6.8%で成長し、2028年には12億1935万米ドルに達すると予測されている。農業分野では、高度な技術の導入が進んでおり、自動害虫監視システムなど、プロセスの簡素化により、畑での手作業が減少。農業における手作業での害虫駆除は、時間がかかるだけでなく、農家にとってはコストを伴う労働となり、作業者の安全面でも問題がある。
スマート害虫監視管理システムを採用することで、害虫による作物への被害が減少し、害虫を監視するために現場に出向く必要も減少。低コストで害虫モニタリングの精度を高め、農薬の使用を減らすことができる。また、害虫が収量に与える影響をデータ化し、農家やエンドユーザーに事前に通知することで、リスクを軽減。その結果、害虫を早期に駆除することで、作物が深刻な被害を受ける前に問題の解決につながる。
IoT対応ソリューションの採用は、スマート農業システムを採用するための最も重要な要素で、スマート害虫監視管理システムもこれに含まれる。スマート害虫監視システムは、人工知能を使った分析などの最新技術により、作物管理や害虫モニタリングの強化に役立つ。農業分野での先進技術の導入が、世界各国でのスマート害虫監視管理システムの導入を促進している。
新型コロナウイルスによるスマート害虫監視管理システム市場への影響
世界保健機関(WHO)の最新状況報告によると、米国、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、英国、ロシア、トルコ、ブラジル、イラン、中国が、新型コロナウイルスの影響による被害の最も大きい国となっている。2020年はこの影響で、電子機器、半導体、接客業、製造業、住宅部門などの主要部門が混乱。そのため、スマート害虫監視管理システム市場の成長も制限された。パンデミックの影響を受けた地域では、農業の機械化とスマート農業インフラの進化により、農家の間でスマート害虫監視管理システムやサービスの導入が促進されると予想される。新型コロナウイルスが市場に与えたマイナスの影響を回避するため、今後数年間、世界各国で、デジタル農業への要求が高まると予想される。
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