害虫の飛行パターンをモデル化し位置を予測 レーザー駆除に期待 農研機構2021年11月30日
農研機構は、害虫の飛翔位置を予測できる方法を開発した。カメラの画像から飛翔害虫の3次元位置を検出し、その動きを予測したところに高出力レーザーを照射するなど、害虫を駆除する新しい害虫防除システムの開発への貢献が期待される。
レーザー照射による害虫駆除のイメージ
同研究では、モデル化した害虫の飛行パターンと、ステレオカメラで撮影した画像から算出される3次元の位置を融合させることで、害虫の飛行位置の予測に成功した。
空中をすばやく飛び回る害虫を効率的に駆除することは既存の防除技術では不可能。これを可能にする画期的な物理的手法として、害虫を高出力レーザーなどで駆除する技術開発が進められているが、実現にはピンポイントで害虫の位置を把握するとともに、検出から駆除までのタイムラグを解消する必要があった。
そこで、代表的な農業害虫であるハスモンヨトウの飛翔をステレオカメラで撮影し、3次元の位置を計測。飛行パターンを調べて、得られた飛行パターンをモデル化し、リアルタイムの画像から数ステップ先(0.03秒先)の位置を1.4cm
程度の精度で予測できる方法を新たに開発した。
この手法を害虫を高出力レーザー等で駆除する技術に応用することで、殺虫剤への依存から脱却し、害虫防除と環境保全を両立する持続的な農業生産の実現が期待される。2025年までに、予測した位置にレーザーを照射して害虫を駆除する技術の実用化を目指している。
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