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かぼちゃにアブラムシ類 石垣島で平年より多発生 沖縄県2021年12月3日

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沖縄県病害虫防除技術センターは、かぼちゃにアブラムシ類の発生を石垣島で確認。これを受け、11月30日に病害虫発生予察注意報第6号を発令した。

アブラムシ無翅虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)アブラムシ無翅虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)

石垣島における11月中旬のほ場調査の結果、アブラムシ類の発生ほ場率が100%(平年値:無翅虫53%、有翅虫60%)、発見頭数は無翅虫1.5頭/葉(平年値:0.03頭/葉)、有翅虫0.4頭/葉(平年値:0.1頭/葉)で平年に比べ多発生だった。同種はモザイク病の病原ウイルスの媒介虫であり、調査を行った5ほ場のうち2ほ場でモザイク病の症状が見られ、簡易検定の結果、ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)が確認された。

アブラムシは無翅虫で増殖し、生息密度が過密になると有翅虫が発生し移動。葉を吸汁し、排泄物がすす病を誘発し生育に悪影響を与え、モザイク病の病原ウイルスを媒介する。ほ場周辺に雑草が多いと発生しやすく、定植前に苗に寄生があると発生を助長。冬季に気温が高いと飛来数が増加する。

アブラムシ有翅虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)アブラムシ有翅虫(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)

同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。

葉のモザイク症状(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)葉のモザイク症状(写真提供:沖縄県病害虫防除技術センター)

〇ほ場周辺の雑草はアブラムシ類の発生源になるので除草を行う。

〇ほ場周辺の管理されていない、または放置されたウリ科作物等はモザイク病の主要な感染源となるため定植前に処分する。

〇育苗は、ネットやビニールで被覆された施設やトンネルで行う。

〇育苗時、または定植時に粒剤を施用する。

〇定植後、着果までは葉裏をよく確認し、早期発見・防除に努める。

〇畝間に防風対策を兼ねたソルゴーなど障壁作物を植え付けるか、防虫ネットなどの資材を利用
して有翅虫の飛来侵入を防ぐ。

〇薬剤抵抗性を発達させやすいので、同系統薬剤の連用を避ける。

〇モザイク病の発病株は感染源となるため、抜き取ってほ場外に持ち出し処分する。

〇モザイク病は汁液伝染するので、管理作業に使用するハサミなどの消毒、洗浄を徹底する。

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