冷涼な地域でも収量がとれる サツマイモ新品種「ゆきこまち」開発 農研機構2022年1月28日
農研機構は、収量が高く品質も良好で、かつ冷涼地でも収量が確保できるサツマイモ新品種「ゆきこまち」を開発。近年のサツマイモ需要増加と品不足の打開策として、これまでサツマイモの経済栽培が難しいとされた冷涼な地域が新たな産地となることが期待される。
「ゆきこまち」の塊根(育成地:茨城県)
焼き芋ブームを背景に、青果用のサツマイモの国内需要は伸びており、輸出も急拡大しているが、日本でサツマイモの栽培面積は病害虫の発生や生産者の高齢化もあり年々減少している。
現在、国内の主要な産地は九州の鹿児島県、宮崎県、関東の茨城県、千葉県の4県で約7割を占める。サツマイモは寒さに弱い作物であるため、福島県あたりが経済栽培の北限とされてきたが、近年は温暖化にともない夏季の気温が上昇傾向にある。これまでは栽培には不向きとされていた冷涼な地域で栽培される動きが出てきた。
冷涼な地域で栽培した場合、これまでは品質の良いサツマイモを安定的に生産するのは困難だったため、農研機構は従来の品種に比べて多収で、冷涼な地域でも栽培できる新品種「ゆきこまち」を開発。北海道など冷涼地でも新たな産地形成が可能となり、サツマイモの生産基盤の強化につながることが期待される。「ゆきこまち」の種苗は、農研機構との間で許諾契約を行った民間種苗会社等を通じて供給される予定。
口どけのよいホクホク系の「ゆきこまち」の焼き芋
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