オープンソースで野外植物フェノタイピング用ローバーを開発 東京大学2022年3月16日
東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構の郭威特任准教授らは、京都大学、スイスチューリッヒ大学、横浜市立大学との共同研究プロジェクトにより、野外での植物の表現型測定(フェノタイピング)を効率化した「高速フェノタイピング」を実現するため、市販のパーツやオープンソース・ソフトウェアを活用して、広い土地や設備を必要とせずに導入できるフェノタイピングローバーを開発した。
開発した高速フェノタイピングローバーを実際に野外で運用している様子
植物の生育状態を測定するフェノタイピングは、手作業では非効率なため、IT 技術を活用した効率化が求められている。しかし、広く用いられているドローンなどの技術だけでは適さない場面も少なくないため、例えば狭い土地など他の技術の導入が困難な場所でも効率的なフェノタイピングを行える装置が必要となる。
今回、場所や条件を選ばずに導入できる効率的な測定法として地上走行型のローバーに着目。市販のパーツを用いて組み立てたローバーを開発し、試験運用を行った結果、車体に搭載したカメラの写真から、植物の生育状態を効率的に定量化することができた。さらに、このローバーの設計をオープンソース・ハードウェアとして公開。だれもが自由にアクセスし、用途に合わせて応用できるようにしている。
同研究は、JST、CREST、JPMJCR16O2(植物環境応答のモデル化に基づく発展型ゲノミックセレクションシステムの開発)およびJPMJCR16O3(倍数体マルチオミクス技術開発による環境頑健性付与モデルの構築)の支援を受け、両課題間の連携による研究として実施された。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日