イネ縞葉枯病 県西地域、県南の一部地域で発生 茨城県2022年3月25日
茨城県病害虫防除所は、イネ縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生を県西地域と県南の一部地域で確認。これを受け、3月23日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
同防除所は2~3月、県西、県南地域の水田畦畔等から採集したヒメトビウンカ越冬世代幼虫におけるイネ縞葉枯ウイルス保毒虫率を調査したところ、14地点中5地点で、保毒虫率が5%以上の高い値となった。
今回の調査結果でも保毒虫率が高い地点が認められており、対策の手を緩めると、同病が多発生する可能性があることから、同防除所では、防除対策として、引き続き、ヒメトビウンカの防除を目的とした薬剤の育苗箱施用を行うことを呼びかけている。
近年育苗箱施用を行っても発病が多かった地域では、6月中下旬頃にヒメトビウンカ幼虫を対象とした薬剤の本田散布を行う。本田散布の適期は、気象条件によって変わるため、同所が5月末に発表する病害虫発生予報6月号を参考にする。なお、育苗箱施用と本田散布の体系防除を行う場合は、薬剤抵抗性の発達を抑えるため、IRACコードの異なる薬剤を使用する。
同所が5月下旬~6月上旬に行う麦ほ場におけるヒメトビウンカの保毒虫率を調査の情報も参考にする。
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