農地の炭素量増加による3つの相乗効果 世界規模で定量的に推定 農研機構2022年3月30日
農研機構は、主要穀物6種について、世界の農地における土壌炭素量の増加に伴う環境保全効果を定量的に推定。増収効果が見込める範囲内では最大で世界の農地の土壌炭素量を127.8億トン増加できると推計した。
現在の土壌炭素量と推計された土壌炭素量の増加、
土壌炭素量の増加がもたらす増収効果と節減できる窒素量
土壌への有機物施用を増やすなどの農地管理により土壌中の有機物の主に土壌炭素を増やすと作物の増収効果があることが知られている。また、有機物中の炭素を土壌中に貯えることとなるため大気中の二酸化炭素濃度を減少させ、温暖化緩和に役立つ。
農研機構は、トウモロコシ、コメ、コムギ、ダイズ、ミレット、ソルガムの主要穀物26種について、世界の農地における土壌炭素量の増加に伴う環境保全効果を定量的に推定した。増収効果が見込める範囲内では最大で世界の農地の土壌炭素量を127.8億トン増加できると推計。この量の土壌炭素量の増加により、穀物生産を3825万トン増加、世界の平均気温上昇を0.03℃抑制、無機窒素肥料の投入量を582万トン節減できると期待できる。
この成果は、土壌炭素量を増加する農地管理を促進するための制度を整えるなど、各国政府や国際機関の施策決定の資料として役立つと考えられる。
重要な記事
最新の記事
-
山林切り裂きメガソーラー(下) 不透明な事業主体、FIT認定「まるで売買」2025年11月19日 -
【特殊報】ニガウリ褐斑症状 国内のニガウリで初めて確認 群馬県2025年11月19日 -
【全中・経営ビジョンセミナー】新潟から「食・農・地域」の課題解決を 起業家育成と女性農業者の自立支援に学ぶ(1)2025年11月19日 -
【全中・経営ビジョンセミナー】新潟から「食・農・地域」の課題解決を 起業家育成と女性農業者の自立支援に学ぶ(2)2025年11月19日 -
入札備蓄米 残り2万t 随契米は4万t未引渡し 農水省2025年11月19日 -
市場メカニズム依存症がもたらす災禍 【小松泰信・地方の眼力】2025年11月19日 -
25年産米 収穫量746万8000t 9月予想より9000t下振れ2025年11月19日 -
「天敵利用」テーマにパネルディスカッション「第3回みどり技術ネットワーク全国会議」開催 農水省2025年11月19日 -
国産ふじりんご使用「のむヨーグルト ふじりんご」全国のファミリーマートで発売 JA全農2025年11月19日 -
「千代田区一斉清掃の日」に町内の清掃活動に参加 JA共済連2025年11月19日 -
農業を仕事にする第一歩を応援「新・農業人フェア」23日に開催 農協観光2025年11月19日 -
「フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2025」最優秀賞はJA高知県の「七立栗」大田花き2025年11月19日 -
トマトの下葉処理 自動化ロボット開発 エンドエフェクタ交換で収穫に応用も 農研機構2025年11月19日 -
「農研機構アグリ・フードイノベーションフェア」12月に開催2025年11月19日 -
【役員人事】日本肥糧(10月24日付)2025年11月19日 -
飛騨の冬を彩る伝統野菜「赤カブ」が収穫最盛期 岐阜県高山市2025年11月19日 -
小型トラクター向け高精度レベラー「12PW-160」販売開始 ALLYNAV2025年11月19日 -
再生二期作にも対応 省力化稲作のための「収穫ロボット」など発表 テムザック2025年11月19日 -
カゴメ「野菜生活100」ありがとう30周年 増量品を数量限定発売2025年11月19日 -
飯舘電力 バーチャルツアー開催 再エネ発電で地域を再生 パルシステム東京2025年11月19日


































