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イネの新品種「ちくし粉85号」の原因遺伝子を同定 岡山大学2022年4月6日

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岡山大学資源植物科学研究所 光環境適応研究グループの松島良准教授らは、イネの新品種「ちくし粉85号」の原因遺伝子を同定した。

イネの新品種「ちくし粉85号」の原因遺伝子を同定 岡山大学

澱粉は、植物が光合成産物として合成する多糖類で、人体のエネルギー源となるもの。福岡県農林業総合試験場で開発されたイネの新品種「ちくし粉85号」は、難消化性澱粉を含み、食後の血糖値上昇が緩やかになることが示されている。

今回、岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)光環境適応研究グループの松島良准教授らが実施した研究では、「ちくし粉85号」に澱粉合成に関わる2つの酵素に同時に変異が導入されていることと、これらの変異により2つの酵素ともにその酵素活性が消失していることを明らかにした。つまり、育種の過程で2つの変異が同時に入った個体が選抜されて育成されていたことが明らかになった。

また、同研究では、「ちくし粉85号」の澱粉粒の形状が野生型に比べて劇的に変化していることも明らかにした。変異箇所の同定により、「ちくし粉85号」を育種母本として利用することが容易になる。

同研究は、岡山大学資源植物科学研究所の全国共同利用・共同研究拠点の共同研究(福岡県農林業総合試験場、秋田県立大学、九州大学)として行われ、3月発行の『Plant Molecular Biology』(Volume.108, issue 4-5, March 2022)に掲載された。

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