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地域経済を活性化 国産デュラム小麦「セトデュール」に注目 生研支援センター2022年4月6日

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農林水産業や食品産業における新産業の創出や技術革新を目指す研究に資金を提供する生研支援センターは、研究成果として日本初のデュラム小麦品種「セトデュール」を使った純国産のパスタ製品を紹介している。

「セトデュール」を使い、「加古川」の名を冠したパスタ製品(提供:兵庫県)「セトデュール」を使い、「加古川」の名を冠したパスタ製品(提供:兵庫県)

「セトデュール」は、農研機構西日本農業研究センターとニップンの共同研究で生まれた日本初のデュラム小麦品種。栽培適地である瀬戸内地域の「セト」、ラテン語で「硬い」を意味する「デュール」から命名された。

「セトデュール」が瀬戸内地域で栽培されるようになったことから、兵庫県加古川市ではご当地パスタ「加古川パスタ」が誕生。JAの直売所や地元デパートで販売され、学校給食でも提供され、食育の観点から注目を集めている。また、大手食品メーカーが製造するパスタ「瀬戸内生まれのスパッゲッティ」が関西のスーパーで販売されている。

穂をつけたセトデュール(提供:農研機構西日本農業研究センター)穂をつけたセトデュール(提供:農研機構西日本農業研究センター)

最近では東京のレストランが「加古川パスタ」を使った料理を提供したり、千葉県の食品企業が「セトデュール」を使ったリングイネ(スパゲッティを押しつぶしたような断面が楕円形のロングパスタ)を販売するなど、人気が広がっている。

国内では以前から「乾燥に適したデュラム小麦の栽培は困難」と考えられていたが、農研機構西日本農業研究センターは「降雨が比較的少なく、温暖な瀬戸内地域なら栽培できる可能性がある」と考え、1998年から瀬戸内地域に適したデュラム小麦の育種を開始。その結果、米国とイタリアのデュラム小麦品種を交配させて生まれた後代から、瀬戸内地域にふさわしい品種を選抜して、「セトデュール」が生まれた。

「セトデュール」は、雨が多いと発生しやすい赤かび病には弱く、成熟期がやや遅いという弱みがあった。そこで、麦の特性などを研究していた株式会社ニップンと小麦栽培パートナーの農事組合法人八幡営農組合、兵庫県などが協力して、栽培試験などの共同研究を開始。約7年をかけて、2016年に商用ベースでの栽培が確立した。

同センターは、より一層の普及を目指し、「デュラム小麦『セトデュール』の栽培指針」を作成。現在、「セトデュール」は兵庫県加古川市を中心に約30ヘクタールで栽培され、年間100トン前後が収穫されている。2022年度は年間150トンの収穫を目標にしている。

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