サツマイモ炭腐病 県内で発生 神奈川県2022年4月11日
神奈川県農業技術センターは、サツマイモ炭腐病の発生を県内で確認。これを受け、4月7日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
腐敗により表皮が陥没した塊根(写真提供:神奈川県農業技術センター)
2021年10月に、県内の生産者から同センターへサツマイモ塊根の腐敗に関する診断依頼があった。症状の見られた塊根はやや軟化し、表皮が陥没しており、切断すると、内部が表皮下から内側に向かって灰色~灰黒色に変色し、腐敗していた。同センターで、分離菌の形態的特徴、培養性状の調査と遺伝子解析を行った結果、Macrophomina phaseolinaによるサツマイモ炭腐病と同定した。
同病は、主に貯蔵中のイモに発生し、初期には外部異常が無いが、病イモは次第に軟化。内部は灰黒色となり、組織中におびただしい黒色の微細菌核が見られる。のちに皮部は暗褐色または黒色となって乾固し、内部は木炭状になる。
塊根表皮下の灰色腐敗(品種:パープルスイート)(写真提供:神奈川県農業技術センター)
病原菌は、糸状菌の一種で不完全菌類に属する。生育温度は10~45℃、適温は35℃で高温性。菌核と分生子(柄胞子)を形成し、菌核は黒色、極小型で、分生子は無色、単胞、楕円形。病原菌は菌核の形で病イモ中で越冬し、翌年の伝染源となると考えられる。
この病原菌は多犯性で、日本植物病名目録(日本植物病理学会、2022)によると、ウリ科(メロン、キュウリ、スイカ)、マメ科(ダイズ、アズキ、ササゲ、インゲンマメ、アルファルファ、アカクローバ)、キク科(ヤーコン、キク)で、この病原菌による病害が報告されている。また、ホウレンソウ(ヒユ科)、セルリー、パセリ(以上、セリ科)、ユウガオ、カボチャ、ヘチマ、マクワウリ(以上、ウリ科)、エンドウマメ(マメ科)に病原性を有する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇3月現在、同病に対する登録農薬はない。
〇発病株は抜き取り、ほ場外で埋却等の処分をする。ほ場から可能な限りサツマイモの残さ(茎葉を含む)を速やかに除去する。
〇同病が発生したほ場で使った資材や機材、長靴などを別ほ場で使う際は、消毒や洗浄を十分に行う。
〇連作を避ける。
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