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日本で発展した抹茶を定義 栽培方法など技術報告書をISOから発行 農研機構2022年4月15日

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農研機構が中心となり、国際標準化機構(ISO)で作成をすすめてきた、抹茶の定義に関する技術報告書「ISO TR 21380」が、4月11日に発行された。この報告書では、日本で独自に発展してきた抹茶の栽培方法や製造方法、その歴史がまとめられ、日本産抹茶の国際市場での評価の向上にもつながると期待される。

日本で発展した抹茶を定義 栽培方法など技術報告書をISOから発行 農研機構

近年、抹茶は日本国内だけでなく海外でも"Matcha"として人気が高まっており、世界的に市場は拡大している。

抹茶は、その鮮やかな緑色や豊かなうま味と香りを生み出すために、遮光栽培をした茶の新芽を原料として用いたり、専用の特別な製茶機械を使ったりするが、これらは日本で発展してきた技術。抹茶は世界中で親しまれるお茶となったが、他の茶とどのように違うのかということや、技術が形成された歴史については十分に知られていない。現在は、国際市場の中でコンセンサスやルールがないことから、農研機構が中心となり行政と連携し、国際的に抹茶の定義を定めるため、抹茶の国際標準化活動をすすめてきた。

このほど、抹茶の栽培方法や製造方法、その歴史をまとめた技術報告書が、国際標準化機構より出版。国際的な茶の市場において、「抹茶とは何か」について正しい情報の発信に役立つ内容で、日本産抹茶の国際市場での評価向上や、抹茶の市場発展につなげる。

今後、農研機構は、この技術報告書を元に品質に関わる化学成分などの範囲を規定した国際規格の発行を目指し、抹茶の国際標準化活動を推進する。

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