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地域資源を活用した循環型バリューチェーン実証結果を公表 NTT西日本グループ2022年4月22日

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NTT西日本グループは、持続可能な"食と農"の実現に貢献するため、2021年6月から地域資源の堆肥化と有機肥料等を活用した循環型農作物の栽培と販売の実証を行い、その成果を公表した。

実証事業で構築をめざす実証事業で構築をめざす"有機系地域資源リサイクルによる循環社会"

NTT西日本グループは、2020年7月から、ウエルクリエイト、アサヒバイオサイクル、SOFIX農業推進機構と「地域資源循環の取組み」を推進。このほど、生産から消費にいたるバリューチェーンをつなぎ、地域循環型社会の実現のため、吉田農園(滋賀県長浜市)をフィールドとした地域資源の堆肥化から循環型農作物の栽培・販売における一連の実証を行った。

同実証では、琵琶湖に大量繁茂し地域課題となっている「水草」や、農業の中で発生する「もみ殻」「米ぬか」等の地域資源を、『地域食品循環資源ソリューション』の活用により有用な堆肥生成が可能か検証。また、生成された堆肥等によって、農地の地力向上が図れ、有機農法でも従来からの慣行農法と比較し遜色ない農作物の栽培が可能かについても検証した。さらに、収穫した農作物を「循環型農作物」として販売し、エシカル消費に対する動向や農家の新たな販売手法を調査した。

提供するバイオ炭化窯の外観

◎実証概要
【実証期間】
地域資源の堆肥化実証:2021年6月1日~ 9月30日
有機肥料等を活用した農作物の栽培と販売実証:2021年10月1日~2022年2月28日

【実施方法】
<地域資源の堆肥化>
吉田農園に設置した食品残渣発酵分解装置「フォースターズ」に「水草(滋賀県提供)」・「もみ殻」・「米ぬか」を投入し、合わせて堆肥化促進材「サーベリックス」によって発酵温度の上昇や減量化を促進させ、堆肥を生成。また、生成した堆肥は、『SOFIX(土壌肥沃度指標、Soil Fertile Index)診断技術』を活用し堆肥の有用性を検証した。

◆実証に用いた技術等
・ 食品残渣発酵分解装置「フォースターズ」
ウエルクリエイトより提供を受けた食品残渣発酵分解装置
・堆肥化促進材「サーベリックス」
アサヒバイオサイクルより提供を受けた独自の微生物を配合した堆肥化促進材
・SOFIX診断技術
立命館大学で開発された土壌の肥沃度を診断する分析技術

<有機肥料等を活用した農作物の栽培と販売>
生成した地域資源由来の堆肥と、SOFIX機構から指導を受け施肥した有機肥料を活用し、吉田農園にてブロッコリーを栽培。従来からの慣行農法と比較するため、栽培区画を分け、SOFIX分析や食味分析を通じ、土壌成分や農作物の品質を評価した。 加えて、収穫したブロッコリーは、道の駅において「循環型農作物」として価値を付け、従来の慣行農法のブロッコリーより1~2割高い価格設定で、生産者の吉田農園が販売し、栽培~販売における各種データ収集・分析をNTT西日本グループで実施。

◎実施結果
<地域資源の堆肥化>
同実証では、地域資源:約37トン(水草:約35t、もみ殻・米ぬか:約2t)から、約3トンの堆肥が生成され、約92%と高い減量率が確認された。また、生成された堆肥は、十分に発酵させることで成分の向上を確認。不足成分を他の資材で補完することで、農地に有効な堆肥として活用が期待できる。

<有機肥料等を活用した循環型農作物の栽培と販売>
同実証では、地域資源由来の堆肥・SOFIXの有機肥料の活用により、土壌中の各種成分の向上が確認できた。また、栽培したブロッコリーの品質は、化成肥料を活用した慣行農法と遜色ない結果が得られた。さらに、ブロッコリーの販売においては、1~2割高い価格設定の中、従来の慣行農法で栽培されたブロッコリーと同等の販売実績を残すことができた。

同実証を通じ、「地域食品循環資源ソリューション」が食品残渣以外の「水草」や「もみ殻」・「米ぬか」等の地域資源のリサイクルにも有用に作用した。これにより、大量繁茂が課題となっている琵琶湖の水草をはじめ、各地域で扱いに苦慮する有機物の資源化への新たな仕組みとしての活用が期待できる。

◎今後の展開
NTT西日本グループは、本実証実験により得られたノウハウ等を活用し、地域資源や土壌・肥料成分などデータベースの構築や、生産者と消費者をつなぐ販路マッチング等の仕組みの構築をめざす。また、有機資源をバイオ炭に再生し、農地へ施用して土壌を改良するとともに炭素貯留によりカーボンネガティブをも実現する「地域食品資源循環ソリューション(バイオ炭化タイプ)」の展開を図り、地域資源循環による持続可能な"食と農"の実現をめざす。

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