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モモせん孔細菌病 県下全域で多発の予想 香川県2022年5月9日

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香川県農業試験場病害虫防除所は、モモせん孔細菌病が県下全域で多く発生すると予想されることから、4月28日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。

左から、葉の症状、春型枝病斑、果実の症状(写真提供:香川県農業試験場病害虫防除所)

同防除所が4月20、26日に実施した県内主要産地における発病調査では、発生ほ場率は55.6%(平年:60.0%)。発病葉率は7.5%(平年:2.9%)で、発病葉率が過去10年間で最も高かった。四国地方における向こう1か月の気象は、降水量が多い予報で、今後、風を伴う降雨が続くと発病が増加するおそれがある。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇薬剤防除を実施していない園では防除薬剤の使用基準を守り早急に防除する。

〇ストレプトマイシン剤を使用する場合は、収穫前日数に注意する。

〇例年多発する園地では果実への感染を防止するため、早めに袋かけを行う。

〇発病枝や生育不良枝は伝染源となるため、見つけ次第除去して適正に処分する。

〇病原菌は葉や果実の自然の開口部(気孔、水孔等)や傷口から侵入するため、風当たりの強い園地では防風ネット等の防風対策を施す。また、コスカシバ、キクイムシ、モモハモグリガ等の害虫防除を徹底し樹勢低下を防止する。

〇同一病原菌によって発生するスモモの黒斑病も多発生が予想されるため注意する。

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