穀物の「芒(ぼう)」ができなくなるしくみを解明 岡山大学2022年6月3日
岡山大学 資源植物科学研究所の坂本亘教授は、東京大学大学院農学生命科学研究科のグループらと共同で、バイオマス作物ソルガム(Sorghum bicolor)の「芒(ぼう)」という実の突起を作らなくする珍しい遺伝子を明らかにした。
イネ科の作物や雑草は、実がなる時に「芒」と呼ばれる細長い突起を先端に作り、外敵を避けたりして生存を工夫する。芒があったりなかったりするしくみは遺伝子によって決まると考えられている。今回、ソルガム(別名:高黍(たかきび)、高粱(こうりゃん)、もろこし)という穀物を用いて、芒をなくす遺伝子があることを突き止めた。
芒を作らなくする遺伝子は、ソルガムが栽培される過程で「遺伝子重複」という現象により出現。その遺伝子を持つ品種は無芒となるため栽培しやすく、各地の品種に広まっていったと考えられる。穀物の穂に特徴的な構造ができる現象を明らかにするとともに、この遺伝子を芒があるイネ品種に導入すると芒をなくすことができることもわかった。この遺伝子は、ソルガムだけでなくコメの芒を無くすこともできるため、収穫の手間を省くことや機能性を高めた品種の開発が期待される。
同研究成果は5月27日、国際学術誌『Plant and Cell Physiology』のオンライン版に掲載された。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】てんさいの褐斑病が早発 早めの防除開始を 北海道2025年7月2日
-
日本の農業、食料、いのちを守る 「辛抱強い津軽農民」立つ 青森県弘前市2025年7月2日
-
「食と農をつなぐアワード」募集開始 優良な取組を表彰 農水省2025年7月2日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」JAおきなわ食菜館「とよさき菜々色畑」へおつかい JAタウン2025年7月2日
-
三菱マヒンドラ農機 ペースト施肥、紙マルチ田植機、耕うん作業機の販売強化2025年7月2日
-
外来DNAをもたないゲノム編集植物 作出を大幅に効率化 農研機構2025年7月2日
-
「2025年度農業生物資源ジーンバンク事業シンポジウム」開催 農研機構2025年7月2日
-
創立100周年記念プレゼントキャンペーン第3弾を実施 井関農機2025年7月2日
-
住友化学園芸が「KINCHO園芸」に社名変更 大日本除虫菊グループへ親会社変更2025年7月2日
-
フランス産牛由来製品等 輸入を一時停止 農水省2025年7月2日
-
【人事異動】ヤンマーホールディングス(7月1日付)2025年7月2日
-
長野県、JA全農長野と連携 信州産食材使用の6商品発売 ファミリーマート2025年7月2日
-
地域共創型取り組み「協生農法プロジェクト」始動 岡山大学2025年7月2日
-
埼玉県産農産物を活用「Made in SAITAMA 優良加工食品大賞2026」募集2025年7月2日
-
黒胡椒×ごま油でおつまみにぴったり「堅ぶつ 黒胡椒」新発売 亀田製菓2025年7月2日
-
近江米新品種オーガニック米「きらみずき」パレスホテル東京で提供 滋賀県2025年7月2日
-
外食市場調査5月度 2019年比96.9% コロナ禍以降で最も回復2025年7月2日
-
王林がナビゲート 新CM「青森りんご植栽150周年」篇を公開 青森県りんご対策協議会2025年7月2日
-
飲むトマトサラダ 素材を活かした「カゴメ野菜ジュース トマトサラダ」新発売2025年7月2日
-
愛知県豊田市と「市内産業における柔軟な雇用環境の実現にむけた協定」締結 タイミー2025年7月2日