【注意報】ブドウに黒とう病 県内全域で多発 愛知県2022年6月6日
愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室は、ブドウに黒とう病が県内全域で多発する恐れがあることから、6月3日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
ブドウ黒とう病発病葉(写真提供:愛知県農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室)
5月下旬に県内18ほ場で行った巡回調査で、発病新梢率が2.72%(平年0.31%、前年0.39%)、発生ほ場率が44.4%(平年8.9%、前年16.7%)といずれも過去10年と比較して最も高かった。6月2日名古屋地方気象台発表の1か月予報によれば、向こう1か月は、平年と同様に曇りや雨の日が多いと予想され、同病の発病に好適な条件が続く。
同防除室では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病部位は伝染源となるため、園外に持ち出す等、適切に処分する。
〇シャインマスカットなど、同病に弱い品種は特に注意する。
〇発病を確認したら、農薬(表)により早急に防除を徹底する。なお、農薬によっては、幼果期以降の散布で果粉の溶脱や果実の汚れ等を生じることがあるため注意する。
〇同病は、雨水によって感染するため、降雨の前に予防散布に努める。
〇柔らかい葉は同病に感染しやすいため、若木など遅伸びした新梢や、徒長枝にも十分農薬がかかるように防除する。
表:ブドウ黒とう病に対する主な防除薬剤
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