【注意報】野菜・花き類のオオタバコガ 県内全域で多発に注意 山口県2022年7月5日
山口県病害虫防除所は、野菜・花き類のオオタバコガが県内全域で多く発生するおそれがあるとして、7月4日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
オオタバコガの幼虫。左は中齢(約15ミリ)、右は老齢(約30ミリ)(写真提供:山口県病害虫防除所)
山口市大内のフェロモントラップによる6月の誘殺数は、過去10年で最も多い55頭(平年11.1頭)で、平年の約5倍となっている。福岡管区気象台の1か月予報では、7月の気温は高く、降水量はほぼ平年並み。オオタバコガの活動に好適な気候が続くと考えられることから、ナス、トマト等の果菜類やリンドウ、キク等の花き等広範囲の農作物被害が懸念される。
オオタバコガによるトマトの食害(写真提供:山口県病害虫防除所)
7月上中旬が防除適期と予測されるため、早急に防除を実施。山口県病害虫防除所ホームページの発生予察情報等を参考に薬剤防除を実施する。また、ほ場を定期的に観察して早期発見に努め、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底。被害部位(茎葉、花蕾、果実等)などの残渣は、卵や幼虫が付着している可能性があるため放置せず適切に処分する。
施設栽培では、開口部に防虫ネットを設置し、成虫の侵入防止に努める。
防除薬剤は、農作物病害虫・雑草防除指導基準を参考に選定する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)茎、花蕾、果実に食入した幼虫や、発育が進んだ幼虫に対しては薬剤の効果が著しく低下するため、適期防除を心掛ける。
(2)薬剤抵抗性を発達させないためにIRACコードを考慮し、同一系統薬剤の連用は避ける。
(3)防除にあたっては、適正な薬剤散布作業の実施、農薬使用基準の遵守、蜜蜂被害軽減対策など安全で効果的な防除に努める。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日