【注意報】ナシ、ブドウに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 大分県2022年7月8日
大分県農林水産研究指導センターは、果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤオアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、7月8日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
宇佐市、国東市、津久見市)に設置している大分県果樹試験場3か所の集合フェロモントラップへの誘殺数は、6月4半旬以降、急激に増加。平年および直近の多発年である2020年よりも多い。
また、県内7か所に設置している集合フェロモントラップへの誘殺数は、日出町、国東市、佐伯市、宇佐市でも6月下旬以降、急激に増加。平年と直近の多発年である2020年よりも多くなっている。すでに県北地域の果樹園では、果樹カメムシ類の飛来が確認されており、梅雨明け前後の高温に伴い、餌を求めて活動が活発になったと考えられる。
福岡管区気象台が7月7日に発表した九州北部地方1か月予報によると、向こう1か月の気温は平年より高い確率60%と予測。果樹カメムシ類の活動が活発になると予想される。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)園地への飛来時期や飛来量は、地域や園地によって異なるため、園地の見回りを徹底する。特に、山間部や山沿いの園地は被害を受けやすいので、注意する。また、飛来が多く認められた場合は一斉防除を実施する。
(2)薬剤散布は、果樹カメムシ類が園地に飛来する夕暮れ時から日没直後に行ない、虫に直接薬剤がかかるようにする。
(3)ピレスロイド系殺虫剤は、有用天敵等への影響が大きく、ハダニ類の発生を助長することがあるため、最小限の使用にとどめる。
(4)作物によって使用できる薬剤が異なる。防除に使用する薬剤は、大分県農林水産研究指導センター病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」を参照する。なお、薬剤によっては、指針の更新日以降に登録内容が変更されている場合がある。容器のラベルに記載されている使用時期、使用回数等を遵守して使用する。
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