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バイオ炭を活用 茶園土壌の炭素貯留に関する実証試験を開始 農研機構2022年7月13日

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中部電力、JA遠州夢咲と農研機構の3者は7月12日、JA遠州夢咲の生産茶園で、バイオ炭を活用した土壌の炭素貯留に関する実証試験を開始した。

実証実験を行う生産茶園(御前崎市)実証実験を行う生産茶園(御前崎市)

農作物の栽培管理や収穫の過程では、枝葉やもみ殻などの植物性廃棄物が発生。これらは、農地の敷き材等として有効利用される他は、一般的に土壌に混ぜて処分されるが、土中の微生物に分解されることで、生育中に吸収していた二酸化炭素が大気中に放出される。

しかし、こうした植物性廃棄物はバイオ炭と呼ばれる炭化状態にすることで、土壌に混ぜ合わせても微生物に分解されにくくなり、炭素が長期間貯留され、二酸化炭素の放出が抑制される。また、バイオ炭には、農地土壌の環境を改良する効果もあり、以前から農作物の生産に利用されてきた。

三者は、こうした特性に着目し、7月から2025年9月の間、JA遠州夢咲管内の菊川市、御前崎市にある生産茶園2地点の土壌に、もみ殻由来のバイオ炭を混ぜ合わせ、二酸化炭素の排出削減効果を評価するとともに、茶葉の品質向上効果を実証。三者はこの実証を通じて、地域農業における脱炭素化と農業生産性向上の両立をめざす。

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