【注意報】ナシ、リンゴに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 群馬県2022年7月14日
群馬県農業技術センターは、県内全域でナシ、リンゴに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ)が多く発生するおそれがあるとして、7月12日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
チャバネアオカメムシの成虫(体長10~12ミリ)(写真提供:群馬県農業技術センター)
群馬県の主要な果樹カメムシ類であるチャバネアオカメムシについて、同センターが1月に県内8か所で実施した落葉中の越冬量調査の結果、平年より多くの越冬成虫が確認された。越冬量が多い年は、夏以降の発生が多くなる可能性がある。
県内の7地点に設置したフェロモントラップについて、高崎市高浜町、上里見町、渋川市渋川御蔭の3地点では平年より早い4月から誘殺数が増え、4月1半旬から7月1半旬までの総誘殺数は平年を上回った。渋川市横堀、中之条町折田の2地点では6月下旬から誘殺数が急増。6月5半旬から7月1半旬までの総誘殺数は平年を上回った。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)チャバネアオカメムシの飛来状況は果樹園によって大きく異なるため、発生状況に応じて防除を行う。すでに園地への飛来が確認されているため、早急に園内外を見まわり、早期発見・早期防除など適切な対応に努める。
(2)チャバネアオカメムシは夜行性のため、農薬は夕方または活動の鈍い早朝などに散布する。
(3)農薬の散布にあたっては使用基準を遵守し、他の作物等への飛散に十分注意するとともに、周囲の生産者や住民等への周知を徹底する。
(4)県内8地点(フェロモントラップ7地点、予察灯1地点)で飛来状況を調査している。最新の情報は群馬県農業技術センターホームページの病害虫発生予察情報一覧に掲載している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日