【注意報】斑点米カメムシ類が多発 出穂10~15日前までに除草の徹底を 岩手県2022年7月15日
岩手県病害虫防除所は、斑点米カメムシ類が、県下全域で平年より多く発生していることから、7月14日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
イタリアンライグラスに寄生するアカスジカスミカメ(成虫)(写真提供:岩手県病害虫防除所)
イネ科牧草であるイタリアンライグラス主体の牧草地では、アカスジカスミカメ成虫の発生が平年よりも多い。7月上旬の水田畦畔すくい取り調査(39圃場)では、斑点米カメムシ類の発生圃場率は71.8%(平年38.7%)、発生程度中以上の圃場率は15.1%(平年3.3%)。いずれも過去10年間で最も高く、畦畔の除草が未実施の圃場で、斑点米カメムシ類発生密度が高い。現時点で予測されるアカスジカスミカメ第1世代、第2世代成虫の羽化盛期は平年より早い。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)水稲出穂期に本田内へ侵入するカメムシ類の密度を低下させるため、水稲の出穂10~15 日前までに水田畦畔や雑草地、農道の除草を必ず実施する。
(2)地域内にイネ科雑草が残されていると、カメムシ類の発生源となり近隣の圃場に侵入するため、草刈りは地域一斉に行う。
(3)本田内のノビエ、イヌホタルイ、シズイ等の雑草は、アカスジカスミカメの発生源となって被害を助長する。これら雑草がある圃場では本田内の除草を徹底する。
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