【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 島根県2022年7月19日
島根県病害虫防除所は、に水稲斑点米カメムシ類が県内全域で7月下旬以降、多く発生するおそれがあるとして、7月15日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
左から、ホソハリカメムシ(成虫)、イネカメムシ(成虫)、
クモヘリカメムシ(成虫)(写真提供:島根県病害虫防除所)
7月12~13日に出穂している極早生ほ場ですくい取り調査を行ったところ、斑点米カメムシ類の発生ほ場率は100%(平年82.7%)、平均捕獲虫数は23.5頭/20回振り(平年7.4頭)と発生量は平年に比べて多い。
主要種は、アカスジカスミカメだが、大型のカメムシ類(ホソハリカメムシ、イネカメムシ、クモヘリカメムシなど)の発生ほ場率が93.3%(平年40.2%)、平均捕獲虫数4.73頭(平年1.37頭)と平年に比べて多い。また、県内主要品種(つや姫、コシヒカリ、きぬむすめ)の幼穂形成期が平年に比べて早い傾向にある。
広島地方気象台が7月14日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気象は同種の発生に助長的。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)粉剤、液剤による防除は、第1回目は穂揃期の3日後、第2回目はその10日後に散布する。その後、ほ場に成虫や幼虫の発生が認められる場合には追加防除を行う。広域的な一斉防除を行うとより効果的。
(2)粒剤による防除は出穂期~穂揃い期7日後までに3センチ程度の湛水状態で行い、散布後7日間は止水状態を保つ。その後、成幼虫の発生に応じて追加防除を行う。
(3)畦畔や周辺雑草地の草刈りは出穂の10日前までに行う。ほ場内のヒエ類などはカメムシ類の増殖源となるため早急に処分する。
(4)薬剤の使用に当たっては、本県農作物病害虫雑草防除指針の注意事項を遵守する。
(5)最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日