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【注意報】水稲にいもち病(穂いもち) 府内全域で多発のおそれ 京都府2022年7月28日

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京都府病害虫防除所は、いもち病(穂いもち)が府内全域で平年より多く発生するおそれがあるとして、7月27日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。

7月中旬に行った巡回調査の結果、葉いもちの発生は平年比でやや多く、山城、中丹で平年比やや多い、南丹では平年並、丹後では平年比で多かった。一部ほ場では、上位葉に進展型病斑が認められることから、今後の天候によっては穂いもちへの感染が懸念される。移植時の箱施用薬剤の効果が低下する時期となっている。

7月21日発表の近畿地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年比高く、降水量、日照時間はほぼ平年並と予想されている。また、いもち病発生予察システム「BLASTAM」によると、7月13日から23日にかけて広い範囲で感染好適条件、準好適条件が記録されている。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)上位葉へ進展した葉いもちの病斑は、穂いもちの重要な伝染源となる。

(2)コシヒカリ、ヒノヒカリ、祝など発病しやすい品種や、すでに葉いもちが多発している田、山間部では特に注意し、防除適期に薬剤防除を実施する。

(3)出穂後曇雨天が続く場合には、傾穂期前後にも防除を行う。特に枝梗は遅くまで菌の侵入を受けるので、枝梗いもちの発生に注意する。

(4)葉いもちの発生が多い場合は、治療効果がある薬剤(カスガマイシン剤:商品名カスミン剤等、フェリムゾン・フラサイド剤:商品名 ブラシン剤等)で防除する。

(5)防除の際には、周辺ほ場に農薬が飛散しないよう十分に注意する。

(6)特別栽培米に取り組んでいる場合は、農薬を使う前に、普及センターや農協に相談を。

(7)農薬の選択に当たっては普及センター、農協等と相談し、使用時期(収穫前日数) や使用回数等の使用基準を遵守して適正に使用する。なお、最新の農薬情報は農林水産省ホームページの「農薬コーナー」の「農薬情報」を参照する。

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