【注意報】斑点米カメムシ類 県下全域で多発のおそれ 富山県2022年8月9日
富山県農林水産総合技術センター農業研究所は、斑点米カメムシ類の生息数が多く、斑点米被害の増加が懸念されるため、8月4日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
8月12日の水稲病害虫定点調査の結果、水田内での斑点米カメムシ類の捕獲虫数は1.00頭で平年0.69頭)より多い。特に、アカスジカスミカメの捕獲虫数が多く、畦畔・雑草地及び水田内のイネ科雑草等の穂が出ている地点で生息密度が高い傾向にある。
8月の気温は高いと予想されており、斑点米カメムシ類の発生や活動に好適な状況にある。
クモヘリカメムシ成虫(体長約16ミリ)(写真提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)
同研究所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
アカスジカスミカメ成虫(体長約6ミリ)(写真提供:富山県農林水産総合技術センター農業研究所)
<薬剤防除>
(1)「コシヒカリ」等中生及び晩生品種では、穂揃期の防除を徹底する。
(2)防除の際には、畦畔にも薬剤がかかるように散布する。
(3)クモヘリカメムシの発生の多い地域では、品種を問わず穂揃期と傾穂期の2回防除を行う。
(4)散布後も水田内に斑点米カメムシ類が認められる場合は、追加の防除を確実に実施する。
<雑草対策>
(1)イネ科雑草の穂が斑点米カメムシ類の好適な餌となるため、草刈りの後も穂が出ないように管理する。やむをえず穂が出ている雑草を刈る場合は、本田薬剤防除の直前に行う。
(2)アカスジカスミカメは水田内のヒエ、ホタルイなどの雑草を好むため、水田内の除草に努める。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日