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【注意報】いちごハダニ類 県内全域で多発のおそれ 長崎県2022年8月22日

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長崎県病害虫防除所は、いちごハダニ類(ナミハダニ、カンザワハダニ)が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月18日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。

8月前期の育苗床での巡回調査(30筆)の結果、寄生株率は20.8%(平年11.0%)、発生ほ場率は83.3%(平年50.2%)と平年より高かった。福岡管区気象台が8月18日に発表した気象予報によると、向こう1か月の気温は平年より高い見込みで、この虫の発生に好適な状況にある。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇本圃で多発すると防除が困難になるため、本圃へ持ち込まないよう定植前の防除を徹底する。株冷・夜冷処理を行う場合は、入庫前に薬剤防除を徹底する。
〇下葉の裏に多く寄生するため、薬液が葉裏に十分かかるように丁寧に散布する。
〇古葉を摘葉後に防除すると効果的。摘葉した葉をほ場内に放置すると周辺株へハダニが移動するため、速やかに圃場外に持ち出し密閉処分する。
〇薬剤抵抗性発達防止のため、同一系統の薬剤を連用しない。薬剤感受性低下の恐れが少ない気門封鎖剤を積極的に活用するが、卵に対する効果が低いため、5~7日おきに連続散布する。
〇天敵による防除を予定している場合は、薬剤によっては天敵に長期間影響を与えるものがあるため、薬剤の選択と使用時期に注意する。

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