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【注意報】ダイズの吸実性カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2022年8月22日

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山口県病害虫防除所は、ダイズの吸実性カメムシ類(イチモンジカメムシ、アオクサカメムシ、ミナミアオカメムシ、ホソヘリカメムシ等)が県内全域で多発のおそれがあるとして、8月19日に病害虫発生予察注意報第5号を発令した。

左から、イチモンジカメムシ(成虫)・アオクサカメムシ(成虫)・ホソヘリカメムシ(成虫)左から、イチモンジカメムシ(成虫)・アオクサカメムシ(成虫)・ホソヘリカメムシ(成虫)

8月上旬の巡回調査において、ダイズの吸実性カメムシ類の発生ほ場率52.4%(平年 32.8%)。1平方メートルあたり払い落し虫数0.4頭(平年0.2頭)で平年に比べやや多かった。主要種はイチモンジカメムシ、アオクサカメムシ、ミナミアオカメムシ、ホソヘリカメムシだった。

県内4か所の予察灯における7月1日~8月15日のダイズの吸実性カメムシ類の誘殺数は161頭(平年59頭)で、平年に比べ多かった。内訳は、アオクサカメムシ75頭、ミナミアオカメムシ66頭、イチモンジカメムシ20頭だった。

福岡管区気象台発表の1か月予報では、今後1か月の気温は高いため、今後、この虫による被害増加が懸念される。

同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇莢伸長期(開花期後30日頃)と子実肥大期(開花期後45日頃)の防除を徹底する。
〇薬剤散布後にもカメムシ類の発生が認められる場合は、追加防除(開花期後60日頃)を実施する。ただし、開花期は各ほ場の品種や生育状況によって異なるため、開花期を十分確認のうえ、カメムシの発生状況を確認し、防除を実施する。
〇防除薬剤は令和4年山口県農作物病害虫・雑草防除指導基準による。

◎防除上注意すべき事項
(1) 防除の際は、ダイズの莢に薬剤が十分かかるよう散布する。
(2) 薬剤抵抗性を発達させないためIRAC コードを考慮し、同一系統薬剤の連用は避ける。
(3) カメムシ類は広範囲に移動するため、広域で一斉防除すると効果が高い。
(4) 薬剤散布の際は、農薬使用基準を遵守し、周辺作物への飛散を防止するとともにミツバチ等に危害を及ぼすことがないよう十分注意する。

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